ヴォーカル・アンサンブル カペラと、古楽アンサンブル コントラポントという、レパートリーもコンセプトも違う二つのグループが、それぞれルネサンス様式のミサ曲、初期バロックの器楽作品を、一つのミサの流れの中で演奏します。モンテヴェルディのミサ曲は、同じ曲集に収録された「聖母の夕べの祈り(ヴェスプロ)」とは対照的な古い様式で作られています。それを計量記譜法でルネサンス音楽を歌って20年円熟のカペラが、持ち味を生かした解釈でお聴かせします。そしてコントラポントの器楽隊は、斬新な音楽をさらに斬新に演奏します。時間は少しあきますが、コントラポント5月公演のヴェスプロと併せて、二つの顔を持つモンテヴェルディの世界が、東京カテドラルの幽玄な音響空間の中に完結する、またとない機会です。どうぞお聴き逃しなく!
花井哲郎
2017年3月17日(金)午後7時15分開演(6時45分開場)
東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂
古楽アンサンブル コントラポント 器楽アンサンブル
スペリウス superius: 花井尚美 安邨尚美 鏑木綾 田村幸代
コントラテノール contratenor: 青木洋也 望月裕央
テノール tenor: 及川豊 根岸一郎 富本泰成 渡辺研一郎
バッスス bassus: 櫻井元希 花井哲郎(音楽監督)